チンチラの膀胱結石

膀胱結石とは、尿中のミネラル成分が固まり、膀胱内で石(結石)を形成する病気です。

ウサギ、チンチラ、モルモットなどの草食哺乳類に比較的よく見られる泌尿器疾患の一つで、結石が大きくなることで膀胱炎や尿道閉塞を引き起こし、命に関わることもあります。

今回の症例は3ヶ月前に当院にて膀胱結石の手術を行いましたが、先日、血尿が出たとのことで来院されました。レントゲン検査を行なったところ、膀胱内に3 mm程の結石が3つ確認できました。

結石が小さい場合、自力での排出を試みる場合もありますが、今回は尿道に詰まる可能性が高いと考えられたので、飼い主様と相談し、早い段階で手術による摘出を行いました。

術後翌日から血尿も落ち着き、自力での食欲も見られたので、無事退院としました。

ウサギ、チンチラ、モルモットなどの草食哺乳類ではカルシウムを尿中に多く排泄する為、その影響でカルシウムを主成分とした結石を形成しやすいという特徴があります。その為、再発することも多く、一度膀胱結石になった子は無症状でも定期的な尿検査やレントゲン検査をお勧めしています。

また、再発防止にはご自宅での飼養管理も非常に大切です。当院では、

  • アルファルファを主原料とした飼料は避ける
  • 十分な飲水量の確保
  • 適正体重の維持
  • サプリメントの給与

などの指導を行っています。

<まとめ>

チンチラは体調不良を隠す動物です。気づいた時には病気が進行している可能性も少なくありません。

「最近トイレの様子がおかしい」「血尿が出たかもしれない」と感じたら早めの受診をお勧めします。